五臓の弁証

五臓の弁証

肝に良い食べ物

こまつなみつばさやえんどうブロッコリ-
うめきゅうりピーマンおくら
パセリほうれん草

1. 肝血虚

原因:肝血の不足で、一般的な血虚の證を現します。原因は慢性的な出血、慢性的な病気・先天的虚弱・胃腸が弱い。
症状:顔色や皮膚の色が悪くつやがない・爪がもろい・毛髪につやがない・頭がふらつく・目が疲れる・かすむ・目の乾燥感があってゴロゴロする・目がまぶしい・夜盲症・眠りが浅く夢が多い・手足の痺れ・手足煩熱・耳鳴り・筋肉がピクピクする・筋肉の痙攣・月経後期・無月経・月経量は少ない・舌質淡白・脉細。

2. 肝気欝結

原因:ストレス・精神的刺激・肝の疏泄機能の障害
症状:憂欝・怒りやすい・情緒不安・ヒステリックな反応・ため息・胸肋部が張って苦しい・少陽経、肝経に異常がでる・月経時に乳房が張って痛む・月経不順・生理痛・便秘と下痢を交互にする・少腹痛・ストレスを受けると噫気・悪心が起きる・梅核気(咽中炙臠)・舌質、淡紅色・舌苔薄白・脉弦。

3. 肝火上炎

原因:ストレス・精神的刺激・肝気欝結・化火・肝火上炎・飲食不節(厚梁食品・刺激性食品)喫煙・精神的抑圧
症状:イライラが激しい・怒りっぽい・激しい頭痛・不眠・めまい・耳鳴り・突発性の難聴・目の充血・目ヤニ・口苦・咽乾・小便短赤・顔面紅潮・口苦・呑酸・口渇・胸肋部の痛み・大便硬・吐血・喀血・衂血・月経前期で量は多い・舌質紅・舌苔黄で乾燥・肝気欝結の症状が強くなります・脉弦数

4. 肝陽上亢(肝陰虚)

原因:ストレス・肝気欝結・気滞・気欝化火・肝陰消耗・上亢・肝火上炎・肝陰消耗・肝陰虚・上亢と肝腎陰虚を起こす
症状:肝血虚の症状に、頭痛・顔面紅潮・目の充血・目ヤニ・口渇・咽乾・口苦・のぼせ・いらいら・怒りっぽい・寝付きが悪い・不眠・耳なり・動悸・舌質紅〜深紅色で乾燥・脉弦数。肝腎陰虚は、腎虚の症状が加わります。
原因:肝陽上亢が進むと内風が強くなります
症状:肝陽上亢の症状に、締め付けられるような頭痛・寝ていても眩暈・真っすぐに歩行できない・手足や舌のふるえ・歪斜・ろれつが回らない・頭暈・激しいと意識障害・顔面麻痺・舌質紅・舌苔は乾燥。

6. 血虚生風(肝風内動)

原因:肝血虚が原因で、経脈が栄養されず肝の筋を主る、機能が傷害され、筋肉の引きつり、ふるえ(内風)を生じる。
症状:肝血虚の症状と、頭のふらつき・目のくらみ・筋肉がピクピク脛攣・手足の痺れ・牙関緊急などで、熱証が顕著でない:舌質は淡紅色・脉細

7. 熱極生風(肝風内動)

原因:肝血虚は肝陽上亢を引き起こし『風』が強いと血虚生風となり、熱が強いと矢張り『風』を生じます。
症状:熱性の痙攣・高熱・口渇・手足の脛攣・頚部脛攣・直視・意識障害・舌質は紅。 治法:清肝熄風

8. 肝胃不和(肝気横逆)

原因:肝気欝結は胃の『降濁作用』に影響し、結果は胃熱を起こす。
症状:肝気欝結、肝火上炎の症状と、上腹部の膨満感・噫気・呑酸・噯逆・呃逆・悪心・嘔吐・口苦・胸焼け。

9. 肝脾不和(肝気横逆)

原因:肝気欝結は脾の『運化作用』に影響し、内湿の起こします。
症状:肝気欝結、肝火上炎の症状とともに、食欲不振・腹部膨満感腹鳴・疼痛を伴う下痢・放屁。

10. 肝火犯肺

原因:肝火上炎が肺に影響し、肺熱を生じた。肝気欝結とともに、気管支炎・喘息などを生じる。
症状:肝火上炎の症状と、発作性の咳嗽・呼吸困難・血痰・相侮関係で肺の病證が現れる。

11. 肝胆湿熱

原因:湿邪が皮膚より侵入→肺に行り母子関係で脾に影響する。飲食の湿熱の邪→胃→脾に影響する。疲労倦怠、思慮過度で脾に影響する。ストレスで肝が犯され木剋土と脾胃に影響する。脾は運化作用の低下で内湿を生じる。湿は化熱して湿熱が増加する。
症状:胸肋部の張った痛み・圧痛・口苦・口渇するが水分は余り飲まない・呑酸・悪心・嘔吐・腹部膨満感・食欲不振・四肢が重くだるい・イライラして怒りっぽい・小便短赤・便秘あるいは軟便ですっきりしない・黄疽を伴うこともある・持続性の微熱・往来寒熱・陰部の皮膚病・悪臭の滞下・外陰部の掻痒・皮膚病で悪臭を伴う・顔面、目、皮膚が黄色・舌質紅・舌苔黄膩。

12. 肝腎陰虚

原因:腎虚は肝の病證が起きます。
症状:肝陽上亢の症状と、腰や膝がだるい・手足のほてり・盗汗・頭眩・舌は乾燥・裂紋苔・鏡面舌

13. 寒帯肝脈

原因:寒邪が肝経に侵入して気血の流れが悪くなります。

14. 肝気虚陽虚

原因:精神的ショックが肝気に影響した。
症状:やる気がない・直ぐ疲れる・恍惚感・楽しくない・不安感・驚怖感・ビクビクする・驚きやすい・決断がで きない・無表情・顔面蒼白・ものを言うのがおっくう・四肢のしびれ・引きつり・目のかすみ・頭冒感・思考力がない・胸痛・口苦・腹滿・ため息・四肢の冷え・惡寒・イライラする力がない。

【現代医学の病名】
自律神経失調症・更年期障害・不定愁訴症候群・栄養不良・貧血症・月経不順・月経困難・眼科疾患・結膜炎・慢性頭痛・血圧障害・動脈硬化・慢性腎炎・甲状腺機能障害・脳卒中・熱性脛攣・うつ病・神経症・慢性胃炎・胃十二指腸潰瘍・慢性肝炎・胆嚢炎・胆石・過敏性大腸症候群・乳腺炎・鼠径ヘルニア・股ヘルニア・陰嚢水腫・腸間癒着・皮膚病などであります。

15. 肝系機能を低下させる日常生活

アルコール類
酒、ウイスキー、ビール、ブドウ酒、梅酒、その他アルコールを含むもの。
防腐剤使用の飲食物
コーラ、ジュース類など缶詰め、ビン詰めのもの。
薬剤使用の飲食物
ラーメン、インスタント食品、コーラ、ジュース類をはじめ、その他の薬剤を使用した食品。

16. 肝系機能低下による症状

  • ・頭痛がする。
  • ・視力が落ちる。
  • ・眼の□が目頭よりに黒点が出る。
  • ・眉毛が逆立つ。
  • ・爪の成長に変調をきたし、爪が変形する。
  • ・爪面に凹凸ができたり、細かい縦筋ができる。
  • ・爪色が悪くなる。
  • ・右肩甲骨下辺がひきつる
  • ・肩がこる。とくに右肩や右首すじがひきつる。
  • ・腰部筋肉がひきつる。
  • ・足の筋肉がひきつる。
  • ・皮膚に艶がなくなる。
  • ・皮膚が病的に荒れる。
  • ・皮膚がかさかさする。
  • ・心下痞硬して心下部に圧迫感がある。
  • ・食べものがまずく感じられる。
  • ・食欲が落ちる。
  • ・足底が黄色みを帯びる。
  • ・心悸亢進しやすくなる。
  • ・立ちくらみを生ずる。
  • ・神経が昂ぶり神経質になる
  • ・不眠症になる。
  • ・横腹がひきつる。
  • ・イライラするようになる
  • ・ヒステりックになる。
  • ・怒りぽくなる。
  • ・腱がひきつる。
  • ・手足にしびれ感を生じる。
  • ・朝起きると、体の節々にひきつれや、痛みを感じる。
  • ・油ものが消化しにくくなる。
  • ・痩せてくる。
  • ・肛門括約筋が緩んで下着を汚しやすくなる。
  • ・人の言っていることが理解しにくくなる。
  • ・脇下がひきつって大息がしにくくなる。
  • ・貧血ぎみになる。
  • ・鼻梁中央部の左側に赤点がでる。
  • ・筋肉がひきつる。
  • ・痙攣する。
  • ・発疹がでる。
  • ・筋肉が硬直する。
  • ・意識がぼんやりする。

漢方で言う腎とは

漢方でいいます、腎は生命の源で、脳・髄と関連を持ち、体の組織としては腎、膀胱を中心に体液、骨歯、関節、毛髪、穴、毛穴、管状系統に関与し、生命の根源を主さどっております。 腎に良い食べ物:しいたけ・黒まめ・ぜんまい・ふき・さといも・わかめ・こんぶ・れんこん・くろごま・ひじき・ごぼうなどです。

1. 腎虚

原因:先天的に偏虚体質であったり、栄養の状態のむら、性生活の乱れ、慢性病にによる体力の消耗、老化など。
症状:めまい・耳鳴り・脱毛・白髪・歯槽膿漏・記憶力減退・健忘症咄嗟の行動が緩慢・足腰膝がだるく痛い・精力減退・子供は発育不全(五遅五軟)・初潮が遅い・無月経・不妊などで顕著な冷えがない方。

2. 腎気虚

原因:ベースは腎虚で、長期化することで腎の気虚を起こします・気の働きの一つの固摂作用が失調した状態であります。
症状:腎虚の證に、頻尿・多尿・失禁・夜尿症・尿の余瀝・夢精・滑精・早漏・勃起不全など

3. 腎陽虚

原因:気虚は陽虚になるという原則で腎陽虚になる方と、初めから陽虚体質の方。
症状:腎虚・腎陽虚の症状と、顔面が蒼白・元気がない・いつも眠い・寒がる・四肢の冷え・夜間排尿・五更瀉(朝方の下痢)・舌質は淡白で胖大・舌苔は白

4. 腎虚水泛

原因:腎陽虚證が続いて水分の停滞が現れたものであります。
症状:全身の浮腫で、下半身が特に顕著である・浮腫を圧えると陥没して元に戻り難い・尿量の減少・水様便の下痢を伴う・甚だしいと腹水・肺水腫を發生・舌質は淡白で胖大・舌苔は白滑・脉沈。

5. 腎不納気

原因:肺の陰虚は子供の腎に影響すします。風がこじれて肺の病證に停まらず、腎まで影響してしまう。例えば、夜間の咳、夜間の高熱などは肺腎の両方が傷つけられています。
症状:肺陰虚の症状に、腰や膝がだるく痛い・手足のほてり・小便不利・耳鳴り・頭眩・兎糞・月経不順。

6. 腎陰虚

原因:腎虚は極端な腎陽虚になるか腎陰虚になります。先天的なものと、後天的な生活環境によって変わります。腎陰虚は腎虚の證に虚熱の證侯を現します。
症状:身体の熱感・ほてり・のぼせ・手のひらや足の裏のほてり・口や喉の乾き・いらいら・寝汗・尿が濃い・兎糞・舌質は深紅色で乾燥・舌苔は少ないか無苔・脉細数

7. 膀胱湿熱

原因:湿熱下注による排尿障害。厚味多食、辛味の食品の過食によって湿と熱が下焦に結んだもの。
症状:頻尿・尿意頻数・排尿痛・排尿困難・残尿感・尿の混濁出血・結石の排石・腰痛・下腹部腫痛・舌質は紅・舌苔は黄・脉数。

8. 腎系機能を低下させる日常生活

過飲食
どんな飲食でも、その人の消化力や消耗力を超えて摂取しますと、著しく腎系を機能低下させます。
糖質分の過食
過食は腎によくありませんが、なかでも甘味の強いものはとくによくありません。含水炭素の米飯、せんべい、うどん、パンなどの糖質類も、過食しますと腎系が極度に機能低下を起こします
糖質の過飲
甘味の多く入っているジュース、サイダー、コーヒー、紅茶、ココアをはじめ、糖質分を含んでいる酒類などの過飲・常飲は、腎系を機能低下させます。
間食は食間を短くするものであります。
消化器のシステムとして、胃は消化が終わって腸に送り込むとその間は休息できます。
そして、いままで胃にきていた消化力は腸に結集されて、腸の消化運動が健全に行われます。しかし、間食をするとせっかく胃が空になっているところに、食物が入ってくる。
すると腸に結集している消化力が再び胃のほうにとられ、腸の消化力が半減されて、集中消化が不能となります。
このようなことをくり返していると、胃神経と腸神経の働きのバランスを崩して、胃と腸の双方ともに消化力が減じて、脾に亢進を起こします。その剋傷負担が腎系にどっとかかってきて、腎障害を起こすもとになるのであります。
夜食
一日でいちばん消化しやすい時間は日中で、夜間は心が休み、脾は口から摂取することをやめて吸収作業をしているときであります。
この健全な生理条件を破って夜食をすると、夜の主宰者である腎にもっとも迷惑がかかり、腎・心・脾と機能障害を起こします。
果物の常食
現代は果物が旬に関係なく出回っていて、どんな種類の果物でも、比較的安価で容易に食べられます。以前は、果物などはあまり食べなかったし、日本人は植物食でありますから、果物はそれほど必要としないのであります。
ところが最近は、毎日口にしない人が少ないくらいになってきています。果物は少しでも過食すると、必ずといってよいぐらい内臓を冷やします。
果物の常食は、腎を傷つけ、肝・心を障害し、その人の体質の欠点を障害すします。旬を違えて食すのがもっとも悪いのです。
夕夜の冷質飲食
日中や朝は、体内に入って冷えとなるものでも、多少ならかまいませんが、夕夜は少しでも冷えになるものはいけません。夕夜のフルーツや生野菜などはよくりません。冷たい飲食はとくに腎系に機能障害を起こします。
風呂上がりの冷たい飲物
とくに、風呂上がりには、ジュース、サイダー、アイスコーヒー、アイスクリーム、ビールなどの冷たい飲物が欲しくなるものであります。

しかし、お湯の中で体組織が拡張され、上がって寒冷な外気に体表を冷やされ、あげくは、胃中に冷水なるものが入ってくれば、二重の冷えがなされ、胃が萎縮を起こし、極度な腎障害を起こします

夏の冷たい飲物の過飲
腎が弱いと病的に冷たい飲物を好みますから弱い腎はさらに障害されます。
アルコールや水類の過飲
アルコールは、糖質分としても腎系によくありませんが、つい飲みすぎる傾向がありますので、水液過剰となって、水分コントロールをしている腎の負担となります。すべての飲水は、摂取過剰となれば、腎系負担となり、機能低下を起こします。
辛味の常食
唐辛子、コショウ、カレー、ニンニク、生ネギなどの辛味の強いものを常食すると、腎を強刺激させ、腎に弱りを生じさせます。
塩分の過食
塩からい潰けものや、味噌汁などを常食して塩分を過剰摂取すると、塩分は体組織を必要以上に収縮させて、循環障害を起こし、体液代謝に変調をきたし、心系・腎系に機能低下をきたします。
夏の寝冷
寝冷えはいつでもよくありませんが、とくに長夏の寝冷えは、冷えが体表のみにとどまらず、体内深くまで入り込んでしまうので、深部をつかさどる腎に悪影響を及ぼします。
深夜勉強、深夜テレビ、徹夜作業、深夜作業、宵っばり
夜九時をすぎたら寝るというのが自然律動にそっています。この時間は、肝・心・脾は完全に生理作用を減動し、肺・腎が旺動しているときであります。
腎は耳や目を使わずに、床に臥して寝ていないと完全に働けない。それなのに寝るべき深夜に、起きて活動しているということは、心・腎・肝に過剰労働がかかり、三者いずれも機能障害を起こします
立ち仕事>
理容師、美容師、歯科医師、看護婦をはじめ、立ち仕事をする職業は、一か所にじっと立っていることが多く、脊骨をはじめ、関節に重量がかかり腎系機能を低下させる。
体を冷やす
寒冷中にさらされたり、冷房のきいた室内に長時間いるのはよくありません。冷房は、自然界の働きによって体表をはじめ体組織が開いているときに、人工的に冷やされますから、冷えは深部に入りやすく、また短時間のうちに、冷気から熱気、熱気から冷気と急展開するので、体の温度調整が狂いやすく、自律神経の失調にもつながります。
下痢
心や腎が機能低下しても下痢をするし、下痢をしても心や腎が機能低下を起こします。下痢が続くと、体がだるくなって、下腹に力がなくなってきます。
胃腸障害
胃腸障害を起こすと腎に剋傷が起きて腎機能が低下しますし、腎機能が低下しても胃腸障害が起こります。

9. 腎系機能低下による症状

  • 抜け毛が多くなる。
  • 白髪がふえる。
  • 視力が落ちる。
  • 目ヤニがでる。
  • 目を開いているのが苦痛。、
  • 瞳が散大し眼前がちらついてよく見られない。
  • 明るいところに出ると目が痛む。
  • 眼の凝視力がなくなる。
  • 瞳に汚点が現れる。
  • 耳が遠くなる。
  • 耳に黒色を呈する。
  • 耳に活気がなくしぼんでいる。
  • 耳に垢がついて汚れてくる。
  • 耳鳴りががする。
  • 鼻汁がたまる。
  • 鼻血がでる。
  • 口内があれる。
  • 口内が乾く。
  • 扁桃腺が腫れる。
  • 咽喉が痛んで腫れる。
  • 咽喉が乾いて水が欲しくなる。
  • 声帯が変調して声がかれる。
  • 喉に痰がからむ。
  • 歯槽が腫れる。
  • 虫歯ができる。
  • 歯質がぼろぼろになる。
  • 歯茎が動き出血しやすい。
  • 歯肉が落ちる。
  • 舌が紅滑(紅絳、深紅色)にして渇する。
  • 首や肩背に寒けを感ずる。
  • 腹直筋がひきつって下腹が張る。
  • 下痢(朝方)をしやすい。
  • 身体にむくみがでる。
  • 顔面や眼のまわりがむくむ。
  • 発汗して寒けがしやすい。
  • 少しの隙間風にも寒気を感ずる。
  • 面色が黒ずんで活気がない。
  • 小便黄色。
  • 小便自利。
  • 尿を漏らす。
  • 夜尿する。
  • 腹にガスがたまる。
  • 尿に甘い臭いがする。
  • 起居が苦痛に感じる。
  • 横にごろっと寝たくなる。
  • いくら寝ても眠い。
  • 朝なまあくびがよく出る。
  • 全身がだるく疲れやすい。
  • 根気がなくなる。
  • 頭がぼーとして考える根気がない。
  • 関節が痛む。
  • 生理不順になる。
  • 驚きやすくなる。
  • チョットのことでも恐れてびくびくする。
  • めまいがする。
  • 頭痛がする。
  • 寒さにあうと震えがくる。
  • 腰部がひきつって痛む。
  • 腰部や背中に冷えを感じる。
  • 足がほてって痛みを発する。
  • のぼせる。
  • 肌に潤いがなくなって黒光りがする。
  • 面頬が赤く、顔面がほってて酒に酔ったように身体がだるく、動きが鈍くなる。
  • 手足が冷たいのにほてる。
  • 四肢がだるく痛みがある。
  • 四肢が冷えやすく、いつも冷たい。
  • 寒さにも暑さにも弱い。
  • 安眠しにくい。
  • ささいなことが気になる。
  • 下腹に力なく、だいぶついてくる。
  • 腰に力が入らない。
  • 下腹が固く力が入らない。
  • 水が胃にたまって吸収しにくい。
  • 飲食に味を感じない。
  • 食してすぐ飽き、時が経ってすぐ欲しくなる。
  • 歩行してすぐ疲れる。
  • 速く歩くとすぐ息切れする。
  • 陰頭寒く小便頻数して出にくい。
  • 小便の色清白、赤濁。
  • 夢精。
  • 夕夜に寒熱往来して自汗盗汗がでる。
  • 骨折しやすくなる。
  • うわごとをいう。
  • リンパ腺が腫れる。
  • 耳に痛みや重圧感を感ずる。
  • 微熱が続く。
  • まぶたにむくみがくる。
  • 腹部全体が堅くなる。
  • 下腹部に力が入らなくなる。
  • 腹部が垂れ下がる

肺に良い食べ物

じゃがいも・たまねぎ・なし・りんご・かぶ・いんげん豆・だいこん・しろごま・きゃべつ・はくさいなどです。但し、旬のものを食べましょう。

1. 肺気虚

原因:肺の陽気不足のため、呼吸器の機能低下や咳、呼吸困難が起きたりして、表の衛気の虚があります。水分代謝が傷害されて痰飲が發生されることも原因であります。
症状:自汗・惡寒・風を引きやすい・力のない咳・息切れ・声に力がない・疲れやすい・顔色が白い・うすい痰・ 舌質は淡白・舌苔白。

2. 肺脾気虚

原因:肺気虚の症状に、脾胃に症状が同時に加ったもの。臨床では両方が現れる場合は多い。脾と肺は親子で、肺気虚の原因は脾胃気虚であります。脾肺気虚と言った方が適切であります。
症状:肺気虚の症状に、食欲不振・腹部の膨満感・下痢などの脾胃気虚を挟雑しています

3. 肺陰虚

原因:肺の陰液の不足によるもので、高熱・發汗過多・慢性的な津液不足・栄養障害・乾燥した環境での居住や労働・影響が腎に及ぶと肺腎陰虚が起きます。
症状:乾咳・無痰・少量の粘痰・声嗄れ・喉の乾燥・口乾・盗汗・羸痩・微熱・舌質は紅〜深紅色・舌苔は少ない。

4. 肺腎陰虚

原因:肺の陰虚は子供の腎に影響する。風がこじれて肺の病證に停まらず、腎まで影響してしまう。例えば、夜間の咳、夜間の高熱などは肺腎の両方が傷つけられています。
症状:肺陰虚の症状に、腰や膝がだるく痛い・手足のほてり・小便不利・耳鳴り・頭眩・兎糞・月経不順

5. 肺失宜粛

邪によって肺の宣散・粛降の機能が障害されたもので、実証あるいは虚実狭雑に相当する。病邪の種類によってさまざまな症候があらわれるが、主症状は咳嗽・喀痰であります。

1:寒邪犯肺・風寒束表
寒邪の侵襲による肺の障害で、風寒による表証(表寒)をともなうものが風寒束表で、表証がなくなり肺の寒証だけがみられるものを寒邪犯肺といいいます。この症候が持続するか反復すると、肺の陽気を傷害して肺気虚になります。
風寒束表(表寒)は体表血管の反射性収縮と汗腺閉塞(このことを束表という)によるもので、寒邪犯肺は気管上皮の血管収縮とそれにともなう血管透過性亢進によるものと考えられます。
感冒・インフルエンザ・肺炎の初期・気管支炎・アレルギー性鼻炎などでみられます。
症状:咳嗽・呼吸困難・うすく透明の痰が多量に出る、はなはだしければ胸苦しい・横になれないなどの症候である。舌苔は白・脈は緊。表証をともなうときは、悪寒・頭痛・鼻閉・くしゃみ・鼻みず・身体痛・脈浮擬などがみられます。
治法:宣肺散寒・表証があるときは辛温解表

6. 熱邪犯肺・風熱犯肺

熱邪の侵襲による肺の障害で、風熱による表証(表熱)をともなうものが風熱・犯肺で、表証が消失し肺熱の症候だけのものを熱邪犯肺という。熱邪が湿と結びついて痰熱となり、膿瘍を形成したものが肺擁であります。

いずれも気道の炎症によるものと考えられる。感冒・インフルエンザ・咽喉炎・扁桃炎・気管支炎・肺炎・肺化膿証症などでみられる。

症状:咳嗽・呼吸困難・息があらい・黄色で粘稠な痰・痰が喀出しにくい・咽が痛い・口渇・尿が濃い・舌質は紅・脈は数などの症候。風熱表証をともなうときは、かすかな悪寒あるいは熱感・咽喉部の発赤と腫脹疼痛・黄色い鼻汁などがみられます。

胸痛・血液をまじえた悪臭のある膿性喀痰・舌苔は黄・脈滑数の場合は、肺癰(肺化膿症)です。全般に、発熱がみられることが多い。
治法:清熱宣肺・止咳平喘
風熱表証:辛涼解表
肺癰:清熱解毒排膿

7. 燥邪犯肺

燥邪による肺の障害で、秋季や乾燥した環境にみられ、乾燥による皮膚・粘膜の急性の脱水と炎症と考えられる。秋季の感冒・気管支炎・インフルエンザ・ポリオ・ジフテリアなどでみられます。

症状:乾咳・痰は少なく粘稠で喀出しにくい・鼻や口のかわき・咽の乾燥と痛み・皮膚の乾燥、甚しければ胸痛・痰に血がまじるなどの症候。

舌質は紅で乾燥・舌苔はうすく乾燥・脈は細数。表証をともなうもので悪寒・脈浮緊のものを「涼燥」、熱感・口渇・脈浮数のものを「温燥」という。咽に灰白色の偽膜がみられ咽痛のはげしいものは白喉(ジフテリア)といわれる。

治法:清肺潤燥
涼燥には辛温解表・宜肺潤燥、温燥には辛涼解表・宜肺潤燥、白喉には清肺潤燥解毒を用いる

8. 痰飲伏肺(痰湿阻肺)

痰飲による肺の障害で、外感病をくり返して肺の宣散粛降が十分できなくなったり、脾気虚のために津液が停滞して、痰飲が発生し気道に貯留したものであります。
循環障害や発汗障害などにより気道粘膜の透過性が亢進したものと考えられる。慢性気管支炎・喘息・肺気腫・気管支拡張症などでみられます。
症状:咳嗽・うすい白色の痰が大量に出る・喀出しやすいが次々と出る・喉でゴロゴロ痰の音がする・胸苦しい・寒け・背中が冷たいなどの症候で、甚しければ呼吸困難となる。風邪をひくと症状がはげしくなる。舌質は淡白・舌苔は白賦・脈は弦滑あるいは軟緩。治法:燥湿化痰脾腎陽虚による水腫を「陰水」というのに対し、これを「陽水」という。感染性のアナフィラキシーなどによる全身の毛細管透過性亢進による浮腫と考えられる。腎炎の初期にみられます。

症状:急激に発生する全身の浮腫で、初期は眼瞼からはじまりしだいに全身に生じる。とくに顔面部に顕著で、皮膚には光沢があり圧すると陥凹するがすぐにもとにもどる。尿量は減少し、咳嗽・発熱・悪風・咽痛などの表証をともなうことが多い。
舌苔は薄白・脈は浮。衛気虚をともなうときは、自汗・悪風がみられます。
治法:疏風宣肺利水

9. 肺系機能を低下させる日常生活

1. 喫煙
タバコは「百害あって一益なし」といわれるますが、とくに肺の機能にはよくありません
2. 前傾胸部圧迫姿勢
前かがみで机上の仕事をしていると、胸膈が圧迫されて、深い呼吸ができません。神経を集中したり、深い考えをする仕事はとくによくありません。肺系が機能低下して風邪をひきやすくなります
3. 長時間声帯の使用
講演や号令をかけること、ガイドや教員などは声帯を非常に使います。体力以上に声帯を過使用すると、肺系が機能低下します
4. 就寝中の寒冷大気吸引
疲労などで体力が弱っている状態で就寝し、そのうえ寒冷大気を吸引すると肺系機能が低下します。冬、首すじが必要以上にスースーして寒さを感ずる人は、肺系機能の弱いことを示します
5. 物事に長時間集中
とくに息を止めて集中する仕事を長時間やることはよくありません。注射をうつ、執筆、時計修理などは細かい難しい仕事であります
6. 伏臥
うつぶせになって寝ると胸膈での呼吸運動ができなくなり、半呼吸となるので肺系にはよくない。よく胃腸の弱い人が伏臥すると気持ちよいといいますが、それは伏臥すると胸膈が固定されて、横膈膜の運動が激しくなり、胃腸の運動が活発になるからであります
7. 寒冷大気長時間吸引
就寝中でなくとも、寒冷大気吸引は肺機能が低下します。肺系は秋のような温度や湿度を好み、極度の熱気と冷気をきらいます
8. 大気汚染
車の排気ガス、工場のばい煙や粉じん、チョークの粉をはじめ、汚染している空気は肺機能を低下させます
9. 息切れ運動
階段をかけ昇ったり、急激に走って息を切らす状態は、心臓にも肺臓にもよくありません。とくに体が弱っているときの息切れ運動は機能低下を著しくさせます
10. 暑熱大気
肺気は秋のような中庸温度を好むが、暑熱的な温度中に長くいると、機能低下を発します
11.就寝時に鼻をおおって寝る
頭からふとんをかぶって寝たり、マスクをかけて寝ることは、呼吸が乱れて、肺機能を低下させます
12. 扇風機をかけて寝る
室中の空気の流れを激しくさせるような扇風機は、就寝中の肺にはよくありません。とくに幼児や小児などは肺力が弱いので、注意する必要があります
13. 苦味の常飲常食
コーヒーやお茶類の苦味の強い飲みものやほうれん草、メロンなどの苦味の強い食品を常飲食すると、心が亢進して肺を剋し、肺機能を低下させます
14. 辛味の常食
何にでも唐辛子をかけたり、カレーライスを常食したりするのは、肺を亢進させ、ついには肺系が機能低下を起こします
15. 便秘
便秘を続けると肺系機能が低下します。また、肺系機能を低下させると便秘になります。

肺は大気を吸引する臓器ですから、まず、すべての大気が関係してきます。喫煙、寒冷大気または暑熱大気、大気汚染などの質的な問題と、呼吸の仕方に大別されます。

呼吸しにくい姿勢をとるとか、机の前に前傾姿勢で仕事をする場合などは大気を吸引しにくくなります。胸郭は、胸を張った姿勢で上下運動が正常にできるのですから、体を曲げた状態では、大きな吸引はできにくく、一回についての呼吸量が少なくなるため、呼吸数が多くなってしまうのです。うつぶせとか集中してものごとを行うときの姿勢も同様です。

辛味は肺を賦活させ、適量ならばよいのですが、すぎると剋してしまいます。苦味は心を亢進させるので体が暑くなって、暑熱大気を体内でつくることとなり、「火剋金」と揮発現象を生じ、気が散じてしまいます。

便秘の問題についてみてみますと、大腸と肺は兄弟拮抗しており、大腸は「副肺臓」ともいわれるように、便秘をして大腸の働きを低下させますと、肺も弱り、皮膚呼吸にも影響します。

皮膚呼吸がうまくできない状態では、とうぜん肺が障害されます。火傷を体の三分の一以上すると窒息死してしまうのもこの理由によります。

火傷だけでなく、皮膚病も肺によくありません。また、便秘は、肝機能を低下させて、解毒作用を落とし、酸性体質にして悪液質となり、皮膚の下の養分が悪液質化して皮膚が不活発となります。

このような状態が「金剋木」で、木の力が低下すると肺を助けてくれなくなってしまいます。つまり、便秘をしますと、皮膚呼吸がうまくできなくなり、その結果、皮膚の病気が発生してきます。ですから、皮膚病では肺機能と大腸機能が完全であるかどうかを考えてみる必要があるわけです。

皮膚病は、肺機能と大腸の機能が完全であるかを考えるべきです。心の変動が肺に来ている場合、肝の変動が肺に来ている場合、肺自身の働きの変動がある場合など色々です。

10. 肺系機能低下によって発する症状

  • 眼の白の目尻側に黒点がでる
  • 耳が聞こえにくくなる
  • 耳鳴りがする
  • 鼻づまりをする
  • 鼻水がでる
  • 面色に活気のない白さを塁する
  • 耳に白色を呈する
  • 爪面に艶のない白色を呈する
  • 爪形が丸くスプーン状になる
  • 咳が出る
  • くしゃみをして寒けを感じる
  • 喉に痰がからむ
  • 喉がいらいらする
  • 息苦しくなる
  • 首のまわりに寒けを感じる
  • 喉が乾く
  • 皮膚に潤いがなくなり、かさかさする
  • 暑さにあうと息苦しくなる
  • 疲れると風邪ぎみになる
  • 呼吸に元気がない
  • 覇気がなくなる
  • 夕方になると機嫌が悪くなる
  • 呼吸に元気がない
  • 覇気がなくなる
  • 直ぐ悲しくなる
  • 嘆いてばかりいる
  • 顴骨に活気のない赤色を呈する
  • 肛門括約筋がゆるんで脱肛になる
  • 宿便して便が細くなる
  • 盲腸部がよく鳴る
  • 軟便や下痢をする
  • 背部のうぶ毛が多い
  • 体毛が多い
  • 涙が病的に出る
  • 肩背が痛む
  • 前胸上部大胸筋が痛みひきつる
  • 喉、陰部、尻、脛骨、足首などに痛みを感じる
  • 呼吸が弱く、呼と吸が変則する,特に寝息などがハッキリわかる
  • 小便の色が悪く漏らす。または、たれ流しとなる
  • ふけがが多くなる
  • 円形脱毛症になる
  • 陰部のかゆみ
  • 呼吸が困難になる
  • 息切れがする
  • 午後になる疲労感が生ずる
  • 微熱が続く

脾に良い食べ物

たけのこ・みかん・かき・大豆・バナナ・カリフラワー・とうもろこし・さつまいも・アスパラガスなどです。

1. 脾気虚

原因:脾(胃腸)の陽気が不足したもので、運化機能の低下であります。消化吸収の能力の低下・津液の輸送障害。脾は「四肢・肌肉を主る」という機能の失調は各種の筋肉の弛緩が起き、全身的な栄養障害が発生する。気虚は長引くと全身的な栄養障害となり血虚を起こし気血両虚となったり腎虚が生じる。飲食の不摂生・ストレス・慢性病による衰弱・先天的な虚弱体質からも発生します。
症状:食べると調子が悪い・少食・味が淡泊・食べるとお腹が張る・食欲がない・便秘・泥状便〜水様便・兎糞・腹部の膨満感・腹痛・嘔吐・腹鳴・浮腫など

2. 脾陽虚(腎陽虚)

原因:脾気虚の症状が進むと胃腸の中が冷えてきます。気虚の方は陽気を全身に送れないので冷えの症状が起きる。(陽虚といいます)陽虚は水分の代謝に影響してむくみが現れ、そして腎陽虚の症状が現れる。
症状:未消化の下痢・味がない・口は乾かない・よだれが多い・顔面蒼白・お腹が冷えて痛む・寒がる・四肢の冷え・お小水の量が多く色はついていない・腰が重くだるい・インポテンツ・耳鳴りなど

3. 脾陰虚

原因:血虚をもっている方が慢性的に経過する(血虚とは貧血など血の機能の衰え)
症状:現代医学の萎縮性胃炎が当てはまります・食べるけど痩せる・肌の乾燥・爪の角質化・食欲不振・下痢をするのに始めは硬い・口渇少飲・口唇の乾燥・手足のほてり・顔面黄色・舌の乾燥

4. 中気下陥

原因:脾気虚、陽虚が原因で中気(胃腸の気)が下陥した状態をいう。陽気は全身を行り、陽気は上昇性の働きがあるが、気虚、陽虚はその働きさえ衰えるので、胃下垂・腸下垂・脱肛・子宮脱を起こす
症状:気虚・陽虚の症状以外に、手足がだるい・頭がふらふらする・食べると眠くなる・下腹部の陥没・肥えられない・慢性的な下痢・弛緩性の便秘・遊走腎・低血圧・目に力がない・長時間立っておれない・長時間人の話が聞けない・長時間考え抜くことができない・考えがまとまらない・直ぐ居眠りをする

5. 脾不統血

原因:気虚、陽虚、中気下陥の症状と各種の出血を言う。鼻血・皮下の出血・血便・血尿(潜血)・口内出血・痔出血・月経過多・不正出血は気の固摂作用の失調であります。脾は血を統摂する・脾は血を裹ツツむといわれます。血が妄行しないようにするのも脾の作用です
症状:脾気虚・脾陽虚・中気下陥の症状に出血を伴います

6. 胃虚寒

原因:胃の陽気が不足したもので、飲食の不摂生、生物や生冷なものの過食、ストレスなどで胃の陽気が不足します。
症状:上腹部の冷え・シクシクと痛む・空腹時に痛む・冷えることで悪化・唾液が多い・温めると楽になる・少しものを食べると楽になる・時には激痛・げっぷ・胸やけ・上腹部で腹鳴・水振音・食後の嘔吐・朝食べて夕方に吐く・寒がる・四肢の冷え・ク−ラ−をいやがる

7. 胃実寒

原因:寒気の浸入と胃の冷えが合わさったものです。寒冷の環境や、飲食の不摂生、生物や生冷なものの過食によって急激に発生する
症状:上腹部の冷えと痛み・激痛・空腹時痛む・冷えることで悪化・唾液が多い・温めると楽になる・げっぷ・胸やけ・上腹部で腹鳴・水振音:拍水音のこと。たとえば胃内停水などがある時、胃部をたたくとチャブチャブという音がする。水振音・嘔吐・朝食べて夕方に吐く・四肢の冷え・水様便・便秘・胃虚寒と似ている

8. 胃陰虚

原因:胃の消化液の不足が原因で粘膜の萎縮などがみられます。長期の病気・老化・早食いの人・丸呑みする人にみられます。
症状:食欲不振・お腹がすくが食べたくない・からえずき・胃部の不快感・胸やけ・便秘・尿が濃い・舌質は紅で乾燥・裂紋苔

9. 陽虚滑脱(頻繁に下痢する病証)

原因:頻繁に下痢する病証。慢性的な下痢で大腸虚寒とか小腸虚寒ともいわれます。細菌性の下痢とか、お年寄りの陽気不足・慢性病の陽気不足でみられます。
症状:慢性持続性の下痢・大便の失禁・大腸炎脱肛・未消化の下痢・脱汗・出血・潰瘍性などに多くみられます

10. 寒湿困脾

原因:湿気によって、運化作用が低下したもである。特に生冷な飲食の過食、湿気の多い環境、雨に長時間打たれるなどの条件で胃腸に負担をかける。最初は湿邪であるが長期になると熱症、寒症のどちらかになる
症状:軟便下痢・食欲不振・嘔吐・胃部の膨満感・口が粘る・身体が重い・頭重・腹痛

11. 脾胃湿熱

原因:㉂の症状が熱の症状に変わったものである。味の濃いもの、厚味多食することで発生する
症状:油濃いものや、臭いで吐き気がする・胃部の膨満感・胃痛・口が粘る・口が苦い・口が乾くが水分は欲しくない・身体がだるく重い・尿が濃い・顔が黄色い・皮膚がかゆい・発熱・発汗しても解熱しない

12. 胃熱

原因:熱による胃の障害です。刺激性の食品の過食、ストレスが原因です
症状:胃部の灼熱感・食べると痛む・口臭・口が苦い・胸やけ・嘔吐・口渇冷飲・食欲旺盛・便秘・歯槽膿漏・歯齦の出血

13. 食滞・消化不良

原因:飲食の不摂生によって消化不良が起き、飲食停滞が一時的に発生したもの
症状:急激に発生・食欲不振・むかむか・腹部膨満感・痛み・腐敗臭のあるげっぷや嘔吐・悪臭の放屁:転失気、転屎気、あるいは下気ともいい、糞の中を転がつてきた気。俗にいうおならのこと。下痢・便秘

14. 胃気上逆(胃の気が上に上がること)

原因:胃の下に下がる機能の低下で、上逆の起きる原因は冷え・熱、暑熱・湿気・食べ過ぎ・水分の摂りすぎです
症状はむかむか・嘔吐・げっぷ・からえずきが主な症状です

冷えの場合・・・・・・顔面蒼白・水様物の嘔吐・朝に食べて夜に吐く
熱の場合・・・・・・口が苦い・口渇・胆汁を吐く・食後すぐ吐く
暑熱の場合・・・・・・夏場発生する吐き下し・痞硬・変化する疼痛・げっぷや放屁で軽減する
食べ過ぎの場合・・・・・・腐敗臭のげっぷや嘔吐・舌苔は黄膩
水分の摂りすぎの場合・・・・・・冒眩・むかむか・嘔吐・よだれが多い・舌苔は膩(ベタ−っとつく)
中医学入門から抜粋

15. 脾胃の機能を低下させる日常生活

食べすぎ
少しの食べすぎでも、それが長く続きますと、消化系に疲労を生じて、ついに機能低下を起こします。また、一般的にいって食事量の標準のわかっていない人が多く、若いころとの比較や、他の人との比較は適切ではありません。

その人の体力・体質・年齢・仕事量などを墓準にしないと、適量はわかりません。現代の生活状況から察して、ほとんどの人が、なんらかのかたちで過食となっているといってもよいでしょう。すなわち、胃腸の弱っていない人は少ないということであります。
飲みすぎ
水は体によいからといっても、飲む時間と体質・量というものがあります。水でさえ、制限があるのだから、その他のものは、少し飲みすぎても、脾系に影響を起こします。とくにアルコール類、ジュース類、炭酸飲料、カフェイン類、タンニン類、甘味を含むものなどの過飲を続けることは、脾系を機能低下させます。
偏食
自然界は水平作用で成っているように、人体生理も陰陽拮抗の平衡作用によって保たれているので、食事も、五味五質の食品を調和させながら食べなくてはなりません。 アルカリ食品がよいからといって、アルカリに偏っても病気になるし、また、酸性体質にかたよらせても病気を起こします。偏食は脾系機能低下を起こし、また、その偏食の内容によっては、偏食している質の食品に剋される系統が冒されやすくなります。
夜食
夜食はすでに過食であり、また自然律動の法則からいって、食する時間帯ではないので、害は大きい。これを長く続けると生命のもとである命腎が損傷されて、腎系・脾系の機能が極度に低下します。
五味食の誤食
体質に合わないものを不適当に食したり、四季かまわず句に逆らったものを摂ると、その食質の剋にあたる系統や、その人の欠点が冒される。とくに、脾系・腎系が機能低下しやすい。
冷たい飲みもの
冷たい飲みものが必要なときは、一年のうちでもごくわずかな日数であります。また、冷飲が必要体力の人も、現代の体力低下時代では、ごく少数であります。冷たい飲みものを体力以上に過飲すると、まず、腎系・脾系が機能低下を起こし、最終的には、全系統に負担が波及していきます。
濃度の強い食品
どんな味質のものでも、濃すぎたり、辛すぎたり、塩からすぎたりするのは脾系にはよくない。脾系は中庸の味を好みます。
酸味の摂りすぎ
多少の酸味でも、必要量をすぎると、神経亢進、筋肉が空転発動して脾系が昂ぶります。

16. 脾機能低下による症状

  • 眼の白に黄みを呈する。
  • 顔面に黄みを帯びる。
  • 体表に黄色みを呈する。
  • お腹が痛む。
  • 腹が張る。
  • 足が萎えて歩行しにくい。
  • 足の筋肉がひきつって下腿に痛みを感じる。
  • 手足が重だるく動かしにくい。
  • 全身だるく倦怠感がつよい。
  • 頭がぼーっとして考えがまとまらない。
  • 口唇が乾く。
  • 口唇の皮膚が荒れてはしゃぐ。
  • 口角にひび割れや瘡ができる。
  • 口内が粘つく。
  • 口内が荒れる。
  • 舌が荒れて、飲食するとしみる。
  • 胃に重圧感を感ずる。
  • 腸が鳴る。
  • 食欲がなくなる。
  • 消化不良を起こす。
  • 倦怠して寝ることを好む。
  • よく飢えを感じる。
  • 下痢して消化しない。
  • よく便秘する。
  • 甘味のものが異常に欲しくなる。
  • 外傷で化膿しやすい。
  • 傷がなおりにくい。
  • おできができやすい。
  • しゃっくりをする。
  • 左側の肩がこる。
  • 左肩甲下部がひきつる。
  • 吐き気がする。
  • 嘔吐する。
  • 便色が悪い鱒
  • 口の中に苦いゲップが上がってくる。
  • 振水音がする。

弱った心臓に必要なもの

弱った心臓に必要なビタミン、ミネラルはタンパク、コエンチームQ,B1、B3、B6、ビオチン、イノシトール、コリン、Ca、Na、K、Mg、Cu、Seです。

心に良い食べ物

にんじん・トマト・赤だいこん・イチジク・あずき・すいか・たかな・いちご・赤かぶらなどです。但し旬のことも考えて下さい。

1. 心気虚

原因:慢性病が続いて体力が低下した場合、先天的に虚弱体質、老化現象、精神的なもの、循環障害でお血・痰飲を生じたり、お血・痰飲が循環障害を引き起こすこともあります。
症状:不安感・動悸・息切れ・胸苦しい・倦怠感、脱力感があって動くと症状は悪化します。顔面蒼白・めまい・冷や汗・不整脈・甚だしいと胸内の苦悶、疼痛・舌質は淡白

治法:補益心気

2. 心陽虚

原因:気虚が慢性化すると、陽虚(冷え症)になります。
症状:心気虚の症状に、四肢の冷え・悪寒・チアノーゼ・舌質は胖大あるいは、青紫

治法:温通心陽

3. 心肺気虚

原因:心気虚と肺気虚の症状が同時に現れますが、心・肺の継続的な病證は何れにかに影響します。
症状:心気虚の症状に、慢性的な咳嗽、呼吸困難を伴う。

治法:補益心肺

4. 心腎陽虚

原因:心陽虚と腎陽虚が同時に現れますが、心不全に相当して、相当重症であります。
症状:心陽虚の症状に、寒気・四肢の冷えが顕著で、浮腫・小便減少・舌苔白滑・お血の症状が現れます。

治法:温補心腎

5. 心血虚

原因:心の陰液不足が原因で、不安感・動悸が主な症状ですが、それ以外に、一般的な血虚・陰虚の證侯が見られます。慢性病による栄養不足、脱水、發熱性疾患、出血、継続的な精神的ストレスで生じます。
症状:寝つきが悪い・夜中に目が覚める・夢が多い・朝早く目が覚める・驚きやすい・不安感・悲しい・健忘・めまい・頭眩などと、夜間突然の動悸・じっとしていても動悸・顔につやがない・舌質淡白

治法:補血安神

6. 心陰虚

原因:心血虚の症状がすすんで起きます。
症状:心血虚症状に、のぼせ・いらいら・手のひらや足の裏のほてる・口や喉の渇き・盗汗・舌質紅で乾燥・脉細数などの虚熱の證侯が現れます。

治法:滋陰安神

7. 心脾両虚

原因:心血虚と脾気虚の症状が同時に現れます。気血は脾の運化作用によって生じるので、脾虚の場合には、同時に血虚の證侯を現わします。脾は血を統摂すると言う生理から、出血が起きます。
症状:心血虚以外の症状に、倦怠感・息切れ・食欲不振・腹部の膨満感・泥状便・皮下出血・不正性器出血・不眠(ぐっすり寝られない)舌質は淡白・脉細弱。

治法:気血双補

8. 心腎陰虚

原因:心陰虚は、腎に影響します。心腎は常に交通している。
症状:心陰虚の症状に、頭眩・耳鳴り・腰の酸痛・膝に力が入らない・白内障・遺精・夢精

治法:滋陰安神

9. 心火上炎

原因:心の陽気の異常な亢進で激しい熱證を現します。原因は、内因である喜怒憂思悲恐驚のアンバランス・外因の刺激性物の過食・臓腑では、肝火上炎・激しい胃熱・肺熱から発生します。
症状:寝つけない・夢が多い・顔面紅潮・いらいら・動悸・胸が暑苦しい・口渇冷飲・口内炎・舌の糜爛疼痛・激しいと狂躁状態・舌質は舌尖が赤い・脉は数・排尿痛・血尿・小便短赤。 治法:清心瀉火

10. 心肝火旺

原因:肝火上炎が心に影響した場合は、心火上炎が肝に影響した場合があります。
症状:心火旺の症状と、激しい頭痛・目の充血・いらいら・怒りぽい・などの肝火旺の證侯を伴う。

治法:清心瀉火・清肝瀉火。

11. 心腎不交

原因:慢性病、過労、性生活の不摂生などで、腎に過剰な負担がかかり、腎陰虚が生じ陰虚火旺となった。過剰なストレスで陰液を消耗した。
症状:不眠・夜中に目が覚める・朝早く目が覚める・夢が多い・健忘・動悸など心火旺の證侯と、頭眩・耳鳴り・咽乾・酸痛・夢精・手足のほてり・のぼせ・盗汗などの腎陰虚の證侯を現す。舌質紅・乾燥・無苔

治法:心腎交通・滋陰降火

12. 胸痺心痛

原因:冠不全、狭心症、心筋梗塞などに多く、心の陽気不足、陰液の不足が多く、お血・痰飲が関連します
症状:普段は、心気虚・心陽虚心血虚・心陰虚などの證侯があり、発作が起きると、胸部の疼痛・動悸・胸部の苦悶・呼吸困難・チアノーゼ・意識障害・冷や汗・四肢厥冷・痛みは背部〜上腕内側に放散・舌質暗紫色

治法:宣通心陽・芳香開竅

13. ㈺痰迷心竅

原因:肝気欝結が脾に影響し、津液の代謝が障害され、痰を生じて痰が心竅(脳の機能)を塞ぎ発生します。脳動脈硬化・脳栓塞・脳軟化症・精神分裂・癲癇などに現れます。
症状:独り言・痴呆・行動が異常・情緒不安定・意識障害・運動麻痺・知覚マヒ・

治法:滌痰開竅

14. 痰火擾心

原因:痰火が『神を主る』機能を傷害して起きる。発熱性疾患で多く発生します。
症状:頭痛・不眠・いらいら・口渇・目の充血・息があらい・意識の混濁・うわ言・けいれん。

治法:清心瀉火

15. 心系機能を低下させる日常生活

下痢を起こす
腐敗しかかっているような悪いものを食べたり飲んだり、消化の悪いものを過食したり、冷えるものを飲食したりして下痢を起こしますと、小腸は副心臓といわれるように、心臓とは兄妹関係にあるので、心機能にも障害がでます。
食滞を起こす
甘味質が好物で、甘いものばかり食べていたり、含水炭素の過食をしたり、冷たいものばかり飲んでいますと、胃や腸が弛緩して、蠕動運動を弱め、食滞現象を起こし、心臓循環を障害させます。
体内が冷える飲食を摂る
冷たいものを多飲したり、冷たくなくとも体内に入って冷えとなる飲食、フルーツ、生野菜などを常食すると、体温低下を起こして、心臓に負担をかけます。とくに夕食の冷水、ジュース、ビール、フルーツ、生野菜の常食は、心臓機能を低下させます。
凝固性食品の常食
カンテン類、羊かん、プリン、マーガリン、バター、塩分を多く含む食品などを常食すると、血管や血液に凝結作用が働いて、心臓循環を狂わせ、気がつかないうちに心機能が冒されます。
塩味分の常食
塩分は、蛋白や含水炭索を凝結させる働きがありますので、体内に必要以上に入ると、全身が収縮現象を起こし、とくに血管を収斂させたり、凝結硬直させて弾力をなくし、血流に変調を起こさせ、心臓機能を低下さます。塩辛い味噌汁、漬けもの、煮もの、いかの塩から、塩うに、しょう油のかけすぎなど。
甘味食品の過飲食、または常飲常食
洋菓子類、和菓子類、アイスクリーム、ジュースをはじめ甘味を含んでいる飲食物のすべて。とかく糖質分は口あたりがよいので、必要量を越して過飲食しやすい。
これを過摂取すると、そのすぎた分だけ胃や腸をはじめ内臓筋が弛緩する。内臓筋が弛緩することによって、もっとも機能低下するのが、腎系と心系であります。
心系の場合は、小腸の蠕動運動が弱まって機能低下するだけでなく、心臓筋も血管も弛緩して、それなりの機能低下を起こします。この状態を続けていると、ついには心臓疾患につながっていき、また、五系のなかの弱い系統の疾患にもかかります。
苦味分の摂りすぎ
適当な苦味分は心臓を栄養するといわれていますが、すぎると心機能を低下させます。
たとえば、コーヒー、紅茶、濃いグリーン茶などを常飲して過量となりますと、一定の濃度硬度をもっている血液がそれを越して濃厚となりすぎ、血液環流の変調や心拍運動の亢進を起こします。
グリーンの野菜なども摂りすぎると苦味の過剰となります。たとえば青汁が体によいといって、四季を考えずに飲んでいると、貧血、めまいを起こして、ついには心悸亢進となる。
脂肪分の摂りすぎ
脂肪分を好んで食べていると、血中に脂肪素が溢し、血流循環の流動を妨げるとともに、血管壁にコレステロールとして付着し、血管狭窄や血管硬直の原因をつくって、心機能に障害を与えます。
また、血液濃度を高め、体熱を発生して暑がりとなり、その熱の放散のために心臓が過運動を起こして心機能亢進し、心系に負担をかけ、ついには心疾患の原因となります。
一般的に摂取されている脂肪食品の中では、バター、マーガリン、豚肉や牛肉などの動物脂肪、べーコン、マグロのトロをはじめとした鮮魚の脂肪などの動物系の脂肪がとくに悪い。
植物油でも、常食したり過食したりするのは、心系・肝系・腎系に機能障害を与えます。
夜七時すぎの飲食
心臓の活動期は、朝寅の刻の三時から始動をはじめ、お昼の午の刻には旺盛に働き、その余動をもって、午後の飲食消化を完全になし、戌の刻の七時には休息に入るのが、自然界の律動に応じた働きであります。
この自然律動に反して休息期に入る夜七時以後に飲食すると、心臓は休むことができないどころか、超過勤務となってしまう。このような心運動の過剰超過を毎日続けていると、ついには自律神経も失調して、心疾患の原因となるのであります。
息切れ状態の継続
完全健康な人や若い人は、息が切れる運動をしても平気でありますが、その他の人、とくに平素運動しない人や老人は、息切れを発する過運動は心臓に悪影響を及ぼします。
上り坂を駆けあがったり、階段を速くあせって昇ったり、急に走ったりするような運動をしたり、それをさらに継続していると、極度に心悸亢進を及ぼし、心機能が低下して心疾患につながります。
長時間の不動体
血液環流の半分は心拍動で行っていますが、残りの半分は筋肉運動や他臓系の働きに助けられて環流しています。そのなかでも、体を動かすことによって血液は循環しやすくなるのであります。
適当に動いているほうが、かえって心系負担が少なく、長時間の不動体は腎系にもよくありませんが、心系にもよくありません。
全身を極度に冷やす
全身を極度に冷やしたり、ひどい寒さにあって体温を著しく低下させますと心系に負担がかかります。とくに立体の静止状態で冷やすのはよくありません。心系が弱いといっそう障害されます。
集中する仕事を長時問続ける
考えを集中させたり、神経を集中させる仕事を長時間続けると、気も血も凝縮の方向に働いて、心系の働きを妨害します。
胃腸障害
消化には多量の血液が必要とされ、心系の働きの有無によって消化の強弱が決まる。この点からいっても胃と心系は密接な関係にあります。
腸は副心臓ともいわれる臓器で、心系として重要な働きをしています。そういうことからも、心系に障害を発しても胃腸に影響を及ぼし、胃腸を障害しても心系機能の低下をもたらすのであります。
まず第一は、下痢を起こすことです。下痢の原因はいろいろありますが、ここでは小腸の障害によるものとして考えます。
小腸は「副心臓」といわれるように、心の働きの一部をしています。このため、どんな小腸障害でも、心の働きを低下させるのです。食滞も、要は小腸の蠕動運動が悪いために起こるのですから、同じことがいえます。細かい原因は説明のとおりです。
凝固性食品が心臓に悪いのは、血液を凝結させるような食品は心臓循環に障害を与え、血液の流れをスムーズにいかせなくするからです。同じことが塩分過剰にもいえます。
この場合は、塩分が血管を必要以上に締めつけてしまいますから、血液の流れを妨げ、心に負担をかけるのです。
甘味食品の過飲食または常食は、甘味はすべての内臓筋を弛緩させ、運動筋を収縮させ、凝らせてしまうという二重の障害があり、生理作用からみても体液の流れを低下させてしまいます。
苦味分の過剰は、苦味は心を栄養させますが、すぎると亢進させます。
脂肪分を摂りすぎると、凝固性食品と同じょうな働きでコレステロールが血管に付着してしまいます。
息切れ状態の継続は、心にも肺にも負担がかかります。長時間の不動体も同様で、立体循環のうえに筋肉運動をしないので、ますます循環障害になるのです。
なにもせずに黙って立っている不動体が、いちばん心に負担をかけます。話でもすれば、その器官が振動したり調整循環されたりして、少しはいいと思います。
集中する仕事を続けること、たとえば勉強に集中するとか、細かい仕事、それにマージャンやパチンコなども集中の部類に入るといえますが、これは同じ姿勢を長く続けます。
また、医師や看護婦が注射をうつことも、体全体を安定させ、ひき締めてじっとしていますので、意外に厳しい状態といえ、いずれも心に負担がかかります。
胃腸障害は、胃も心の働きによって消化運動などを行っているので、それが完壁でないと悪循環して、心に負担がかかるのです。

16. 心系機能低下による症状

  • 眼が充血する。
  • 眼が疲れる。
  • 視力に凝視力がなくなる。
  • テレビを見ていると、眼の奥に軽い痛みを感じる。
  • 顔面に艶のない赤色を呈する。
  • 面色に病的な青白さを呈する。
  • 眉頭上に白輪を呈する。
  • 眉頭上または印堂に赤色を呈する。
  • 眉頭下に赤色の斑点を呈する。
  • 眉直上に赤色を量する。
  • 舌根がこわばる。
  • 舌先がしびれる。
  • 舌が荒れる。
  • 舌に白苔を呈する。
  • 舌がもつれて、ロレツがまわらない。
  • 上腕内側の心経、小腸経絡に痛みを発する。
  • 拇指丘が赤蒙色となり、そこに白点を生ずる。
  • 爪面がチアノーゼ様の赤蒙色を量する。
  • 爪面に艶のない白色を呈する。
  • 胸内深いところに痛みを感じる。
  • 心下部が痛むかまたは重い。
  • 肩甲下の膏盲辺が痛む。
  • 胸さわぎがする
  • 動悸がする。
  • 貧血ぎみになる。
  • めまいがする。
  • ぼーっと熱感を感じて顔色がない。
  • 病的に喜笑する。
  • ちょっとのことで汗ばむ。
  • 冷や汗がでる。
  • 異常に多汗する。
  • 憂鬱になる。
  • 物事におじけつく。
  • 夜トイレに起きる回数が増す。
  • 尿の色が赤い。
  • 下痢をする。
  • 寒さが気になる。
  • 暑さ寒さを敏感に感ずる。
  • 手足が暖まらない。
  • 呼吸や脈搏が速くなる。
  • 呼吸困難になる。
  • 息切れがする。
  • 息苦しくなる。